ホスト 神
これには隣に座っていたジュンもビックリしたようで、俺に目で(こんな奴居たっけ?)という助けを求めてくる…取りあえず歳を聞いてみる。



「慎悟は幾つだっけ?」


「はい。今年で二十歳です!」



ふぅ〜5個も下なら俺達が知ってる筈も無い。信悟も俺達の事を、そういう先輩が居たらしいぐらいにしか思ってないだろう…覚えていないという最悪な空気にならずに済んで良かった。



安心したのでタバコでも吸おうかとした時、未だ目の前で笑っているハルさんが居る…なんだ?


ハルさんは俺とジュンを交互に見てから、慎悟の方にその顔を向けた。



「慎悟は神とジュンに憧れてるらしいんだよ。なぁ慎悟?」



「はい!JJコンビは俺が中学生時代に有名だったんで!もう伝説ですね!!」



噂とは放っておくと、何処までも大きくなるものなのだな…。



しかも生きる伝説って…俺らはツチノコかシーラカンスですか?





ジュンが苦笑いの顔を引き吊りながら此方を見てきた…。
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