ホスト 神
オーナー室に向かう月矢の後を付いて行く。



…なんか月矢の背中が大きく見える……。



そうだよな…今や月矢も[fly]の歴としたナンバー3だもんなぁ〜…。



…それに比べ、ナンバー1なんて名ばかりの俺は何やってんだか……。



…はぁ〜。



オーナー室に入り、デスクの前まで行くとハルさんの顔が強ばっていた。


俺は帰らせてくれるよう、ハルさんに喋りかけた。



「ハルさん。俺…」



「神!お前今日、いや!正確に言うと昨日から常連の指名入ってないな?」



俺の声はハルさんの声にかき消された。
< 216 / 444 >

この作品をシェア

pagetop