ホスト 神
「…ハルさん…すいません。」



…自分が一番驚いた…俺は今なんて事を言ったんだ…。



「気持ちは分かりますが、お願いします神さん!」





俺と由美を一番近くでずっと見てきたジュンは、腕を組んだまま何も言わない。



ハルさんは全身の力が抜け、崩れるようにイスに腰を下ろした。



「ハルさん、俺帰ります…こんなヘルプにも入れない俺が居たって、邪魔なだけですから。」




オーナー室に鈍い音が響き、ハルさんは俺に対する抑えきれない怒りを込め、デスクを叩いて立ち上がった。




「ダメだ!それこそ[blue]の思う壷だ!お前が居ない方が店全体の指揮に関わる。」
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