ホスト 神
店の中は、清潔な感じのするテーブルが幾つか並べられている。



厨房の中から、二十代後半ぐらいの若いシェフが出てきた。



「聡志君お久しぶりね!奥空いてるかしら?」



聡志と呼ばれたシェフは、帽子を取って香澄に深々とお辞儀した。



「お久しぶりです香澄さん。香澄さんでしたらいつ来ていただいても奥は開けますよ!」



…どうやらこの聡志という人がオーナーらしいが…若いのに立派な店を持ってる…。



…何かありそうだな…。



「ありがとう。この聡志君はね、若いけど凄くセンスがあるのよ。さぁ行きましょう。」



そう言われて、俺は軽くシェフに挨拶して香澄の後を付いて行った。
< 239 / 444 >

この作品をシェア

pagetop