ホスト 神
ん〜…まだ酒が残ってるが…これくらいなら大丈夫だろう。



俺は重い体をソファから引き剥がすようにして起き、トイレに行って身だしなみを整えてフロアに向かった。



ホールに入り、入り口付近を見ると香澄が居た。



「あら〜大分飲んだみたいね〜神君♪」



その美しい姿に周りの客とホストは息を飲んで見惚れている。



ベージュのロングドレスの所々にジルコニアが装飾され、ホールの照明が当たるとその光を乱反射するように輝いている。



だが本当に美しいのはその顔やドレスでは無く、澄香立ち居振る舞いが素晴らしく美しい。



俺は指定されたテーブルに香澄をエスコートして座った。



「[blue]の瑞希君だっけ?いまいちね〜。貴男ほど目に力というか、魅力が無かったわ!」



「ありがとうございます。」



俺は満面の笑みで答えた。
< 249 / 444 >

この作品をシェア

pagetop