ホスト 神

「さぁ大分飲んでるみたいだけど、じゃんじゃん行くわよ！神君大丈夫？付いて来れるかしら？フフ♪」



俺は胸を張り、元気良くその楽しげな笑みに答えた。



「まだまだいけますよ！あと十本はいけます！！」



酔いというのは恐ろしい…おいおい何を基準にして言ってるんだ俺…ヘネシー十本なら確実に楽になれるぞ…。



そんな俺を香澄はにこやかに見つめる。



「じゃあ軽くクリスタル四本とリシャールで乾杯しましょ♪」



…金は有ると思ってたが最初からリシャール？



恐らく新規でリシャールを入れたのは［fly］初ではないのか？



俺は少し戸惑いながら、カウンターに向かいチケットを渡した。



数分後、特大のマイクパフォーマンスと共に、厳かにクリスタル四本とリシャールがテーブルに運ばれてくる。