ホスト 神
「へぇ〜それじゃハルがこの店の代表なの?随分出世したわね〜♪」



「有り難う御座います。香澄様も成功されたようで…。」



俺は二人の会話を目を点にして聞いていた。



「じゃあハルに久し振りに再会した所で、もう一回乾杯しましょう♪ハルにルイとピンドン五本ね♪」



俺はチケットをまたカウンターに持って行く。



…香澄は半端じゃない。


幾ら[blue]との対決中って言ったって、昨日会ったばかりの女だ。



「おい神。ちょっと来い!」



俺はハルさんにスーツの端を掴まれ、ホールから見えない厨房の陰に連れて行かれた。



そんなハルさんの瞳は、少し動揺しているようにも見える。


「なんでお前が香澄を連れて来るんだ?彼奴は今何やってる?」
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