ホスト 神
酔い潰れたお陰で由美と顔を合わせなくて助かった。



時計を見ると、午後の三時を回ったばかり…。



ハルさんこれから寝るって…寝る時間なんか殆ど無いんじゃん。



…やっぱり俺とハルさんじゃ器が違うな。



俺は携帯をテーブルに置いて風呂場に向かった。


そこから一時間ばかし、熱い湯の張った浴槽に入り酒を抜いていく。



風呂から上がると、体は少し気怠くなった気がしたが、胃の中は軽くなった。



俺はキッチンでコーヒーを煎れて部屋に戻り、最後の営業メールを、太客だけに送ってそのまま眠りに落ちた。



六時の目覚ましで起きる。昨日も由美に起こされてないので何か違和感を感じる。



リビングに行ってみても由美の気配はない…。



なんか…これはこれで寂しいな…。
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