ホスト 神
ラストオーダーからの30分、俺と由美の関係を興味本位と店の為に引っかき回して、由美を泣かした辰樹を心の底から憎んだ。
…そして俺自身を…。
九時五分前に、[fly]のホスト全員が店の前の通りに並び終わった。
それに示し合わせたかのように、[blue]からホスト達が出てくる。
両店のホストの顔色を見れば結果は明らか。最後に家康と瑞希、そして辰樹が出てきた。
…心なしか、家康が俯いているような気がする。
その時、紺や黒、灰色のリクルートスーツを着た十人ぐらいの集団が、音もなく一斉に辰樹を取り囲んだ。
それを見て、俺とハルさんとジュンが急いで通りの前に走っていく。
通りを渡っていると、少し離れた所に古竹のおっさんがいるのに気が付いて、俺は方向を変えておっさんの所に走った。
「古竹のおっさん!あれどういう事だよ!」
…そして俺自身を…。
九時五分前に、[fly]のホスト全員が店の前の通りに並び終わった。
それに示し合わせたかのように、[blue]からホスト達が出てくる。
両店のホストの顔色を見れば結果は明らか。最後に家康と瑞希、そして辰樹が出てきた。
…心なしか、家康が俯いているような気がする。
その時、紺や黒、灰色のリクルートスーツを着た十人ぐらいの集団が、音もなく一斉に辰樹を取り囲んだ。
それを見て、俺とハルさんとジュンが急いで通りの前に走っていく。
通りを渡っていると、少し離れた所に古竹のおっさんがいるのに気が付いて、俺は方向を変えておっさんの所に走った。
「古竹のおっさん!あれどういう事だよ!」