ホスト 神
その日話した事は覚えていない…多分自己紹介とかそんな他愛も無い話しだったと思う。



只面白く、あんなに心から馬鹿笑いしたのは久しぶりだった。



飲み始めて3、4時間くらいたった頃、チハルが時計を気にし出した。



「ごめ〜ん!明日仕事だからもうそろそろ帰らなきゃ。」



チハルは駅近くのデパートで、アパレルの仕事をしていると言っていた。


「じゃあたしも帰るね!」


由美も吸っていたタバコを灰皿に置き、せかせかと帰る準備を始めた。



それを見て俺とジュンも、携帯とタバコをポケットに押し込んだ。



四人でそのまま店を出て、二人にタクシー代って言って一万渡してバイバイ。



何時もなら俺とジュンはまだ帰るような時間帯じゃ無かったが、また女を捕まえるのが面倒だったので、二人で千鳥足のまま俺のアパートに帰った。
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