ホスト 神
赤い絨毯の上を、佐和ママの後に続いて歩いて行く。
右側には、北欧製のテーブルとチェアがセットのように並び、間に[ピサロ]の「朝、エラニーの花咲く林檎の木」の絵画を挟んで、当然のように白い本革の二人掛けソファが二つ、テーブルを挟んで置いてある。
左側を見ると、薄い曇りガラスが部屋の半分まで続き、所々に観葉植物置いてあった。
曇りガラスの向こう側には、離れた壁にキングサイズのベットが置かれ、右側は全面ガラス張りだがマジックミラーになっていて、外から見るのは不可能になっている。
佐和ママはガラス張りの所に置いてある、小さく丸いテーブル脇のイスに座って、1971年のロマネコンティを飲んでいた。
「ふふ、神もどう?」
佐和ママは軽く酔っているようで、子猫のような甘えた顔で見つめてくる。
「喜んで頂きますよ。佐和ママ。」
芳醇な匂いが俺の鼻腔を刺激し、俺の五感を目覚めさせる。
佐和ママは既に真紅のガウンを着ていた。
着物姿以外の佐和ママを、俺は初めて目の当たりにした。
右側には、北欧製のテーブルとチェアがセットのように並び、間に[ピサロ]の「朝、エラニーの花咲く林檎の木」の絵画を挟んで、当然のように白い本革の二人掛けソファが二つ、テーブルを挟んで置いてある。
左側を見ると、薄い曇りガラスが部屋の半分まで続き、所々に観葉植物置いてあった。
曇りガラスの向こう側には、離れた壁にキングサイズのベットが置かれ、右側は全面ガラス張りだがマジックミラーになっていて、外から見るのは不可能になっている。
佐和ママはガラス張りの所に置いてある、小さく丸いテーブル脇のイスに座って、1971年のロマネコンティを飲んでいた。
「ふふ、神もどう?」
佐和ママは軽く酔っているようで、子猫のような甘えた顔で見つめてくる。
「喜んで頂きますよ。佐和ママ。」
芳醇な匂いが俺の鼻腔を刺激し、俺の五感を目覚めさせる。
佐和ママは既に真紅のガウンを着ていた。
着物姿以外の佐和ママを、俺は初めて目の当たりにした。