ホスト 神
午後から行って、投資五千円の回収は六万八千円…まぁまぁだな。



時刻はもう夜の10時を回っていたが、未だ今日の予定が見つからない為、その足で何時もの通りへ向かう。



通りに向かう途中にはデカい公園が有り、公園の中には遊具等が所狭しと置いてあって、入り口には車が30台は停められる駐車場が有る。



今日は水曜日か…多分居るだろうな。



案の定公園に向かう角を曲がると、大人数の笑い声が聞こえてきた。未だ暗くてはっきりとは見えないが、全部で40人くらいは居るだろう。皆揃いのキャップを持っている…去年まで俺とジュンが所属していたギャングチーム。





[RED・STA]





この街じゃ結構デカいチームで、俺が高3の頃に後輩からチームを作りましょうって言われて作った。



俺とジュンが現役時代の最後は全員で87人。全員が仲間で有りファミリーだった。



公園には大小様々に円が組まれ、好き勝手に馬鹿話しをしていた。



俺は其奴等の横を通り、一番大きい集団に向かって歩いて行く…途中俺に気づいて挨拶をしてくる者達を横目に、軽くハンドサインを返しながら。
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