ホスト 神
不思議に思い携帯を取り出してみると、携帯を開いてみても知らない番号だが、一応出てみる。



「はい。」



「もしも〜し、何してんの?」



俺は吃驚して携帯を耳から離し、もう一度携帯を見た…先ずお前は誰だ!



信太郎も不思議そうな顔で俺を見ている。



「誰?」



「あっ、ごめん。由美だよ由美!」



「っていうかなんで俺の番号知ってんの?昨日教えたっけ俺?」



いや!そんな訳無い…筈。



「あ〜チハルからジュン君に聞いて教えて貰ったの。いやぁ〜昨日、こんな可愛い子の番号聞けなくて悔しがってるだろうな〜と思って。」



ハハッ…俺の力の無い、乾いた笑い声が公園に響いた。



「んで、今何してんの?」



「あ〜今何時もの通りの所に在る公園に居る。」


「分かった!じゃ行くから!」





ブチッ…ツーツーツー…




何て女だ!先ず俺の予定を聞けよ!…予定は無いけど…てか何時来るんだよ!ったく。



その電話から五分後、もう一回由美から電話がかかってきた。



「なんか〜…柄の悪い兄ちゃんばっかなんだけど…神君大丈夫?もしかして絡まれてるとか?」
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