ホスト 神
奥のソファに座って下さいと言われたが、すぐ帰るつもりだったので、脇にあるカウンターに座った。
喉が渇いて、カウンターの中にいた[RED・STA]の関係者らしきバーテンに、フォーローズのロックを一杯頼んだ。
すぐに出されたロックを半分ほど飲んだ時に、背中から声をかけられたので、イスの回転を使って振り返る。
「[RED・STA]の六代目プレジをやらせて戴く事になりました秀斗です。ネルさんの後では頼りなく見えると思いますが、宜しくお願いします。」
ネルの見る目に間違いは無かったって事だな。頼りなく見えるかもとは言っているが、その目は自信に満ちあふれている。宜しく頼むと言って固く握手し、[竜胆]を出た。
さっきの車をタクシー代わりに使って下さいと言われたが、考え事をしながら帰りたかったので断った。
どうせマンションまで歩いても15分ぐらいだ。冷たい風で酔いを醒まして歩くには丁度良い。
エレベーターで一階に降りる所までガーディアンに見送られて外に出た。
ビルの前の歩道で、カップルらしき奴等が口論していた。
男の方はキャップを持ってないが、[RED・STA]のメンバーのような格好をしている。
女はサーフ系の茶色いキャップを目深に被り、それに合わせたダウンのベストの中には白いロンT。下はゆったりめの少しダメージが入ったデニムで合わせていた。
喉が渇いて、カウンターの中にいた[RED・STA]の関係者らしきバーテンに、フォーローズのロックを一杯頼んだ。
すぐに出されたロックを半分ほど飲んだ時に、背中から声をかけられたので、イスの回転を使って振り返る。
「[RED・STA]の六代目プレジをやらせて戴く事になりました秀斗です。ネルさんの後では頼りなく見えると思いますが、宜しくお願いします。」
ネルの見る目に間違いは無かったって事だな。頼りなく見えるかもとは言っているが、その目は自信に満ちあふれている。宜しく頼むと言って固く握手し、[竜胆]を出た。
さっきの車をタクシー代わりに使って下さいと言われたが、考え事をしながら帰りたかったので断った。
どうせマンションまで歩いても15分ぐらいだ。冷たい風で酔いを醒まして歩くには丁度良い。
エレベーターで一階に降りる所までガーディアンに見送られて外に出た。
ビルの前の歩道で、カップルらしき奴等が口論していた。
男の方はキャップを持ってないが、[RED・STA]のメンバーのような格好をしている。
女はサーフ系の茶色いキャップを目深に被り、それに合わせたダウンのベストの中には白いロンT。下はゆったりめの少しダメージが入ったデニムで合わせていた。