ホスト 神

そんな時はどうしたか…もちろんそんなイジメには耐えた。



…店ではね。



早く掃除を終わして、まだアフターなど無い先輩ホストを追いかけ、路地裏に連れ込む。何をしたかはあえて言わないが、当然その先輩ホスト達は、次の日から店には来なくなった。



店では先輩でも、店を一歩でも出たら先輩ではなくなると言うのが、俺とジュンの考え。



それでも一人だけしぶとい先輩は残った。自分の指名客を呼び、俺とジュンをヘルプにつけて、安いボトルを死ぬほど飲まされた。グラスなど無く、すべてボトルのまま。二人共意識が無くなるまで飲まされたが、最後にはフロアの掃除をして、肩を組んでお互いを支え合いながら帰った。



それは一週間程続いたが、二人共意地で乗り切っり、見かねた蓮さんが俺とジュンをヘルプにつけ、枝をせっせと分けてくれたので、次第に俺達の順位は上がっていった。



先輩ホストは、その指名客に売り掛けを飛ばされ［fly］を辞めた。



そんな事を思い出しながらしばらく透を眺め、美月さんに電話をかけた。