ホスト 神
「じゃあ、お邪魔しました。ご飯までご馳走になって…お礼に、今度は私がご飯ご馳走しますから。」


そう言って喜恵は、まだ頭が痛いと言っている透を連れて帰って行った。


正直言うと、一人で食べるご飯に飽きてきていた…由美が居なくなったのは、少しずつだが慣れてきていたが、それでも一人で食べる飯は寂しいもんだ。



さてと、俺はこれから出勤だ。



あと三週間くらいで、それも無くなると思うと少し淋しいな。





それから数日後に喜恵から電話があり、こないだのお礼がしたいと言われ、その後真っ直ぐ出勤しようと思い、準備を整えてマンションを出た。



こないだのお礼って言われても、パスタやサラダを作っただけなので気が引ける。



何度も断ったのだが、喜恵は頑として引かなかった。



…以外と頑固?
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