ホスト 神
ホスト 神 引退の日




何時もより念入りに準備をし、今日の為に誂えた白のスーツに身を包む。


時計に指輪。ブレスレットにネックレス。そしてピアス。ブレゲの時計とプラチナのピアス以外は、すべてオーダーメイドで作ってもらった品だ。



言わば、俺のホストとしての勲章達。




珍しく朝のミーティングから顔を出す為、六時半にマンションを出るが、最後に玄関でトミーの香水を付けるのも忘れない。


タクシーに乗り[fly]へ。



いつも見慣れている筈の風景に、時折見入ってしまう。



『神さんおはようございます。』



「おはよう。」



新人達に軽く挨拶をしてフロアに入ると、其処にはいつものメンバーが揃っていた。
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