ホスト 神
入り口に来るとガーディアンの勝也が、左手にミネラルウォーターを持って右手で目を押さえていた。



[RED・STA]では、ミィーティングをしている時は周りに何人かガーディアンを立てる。



こうする事によって、警察や他のチームから襲われるのを防いでいる。



「あっ!やばっ!」



そう言って由美が俺の腕を掴み、音も立てずに俺の背後へその身を隠した。



「どうした勝也?」




「あっ。神さん。お疲れさまです。いやさっき変な女が俺に…あっ!此奴だ!」



そう言って勝也は由美を指さした…由美は未だ俺の後ろに隠れている。



「さっきね…神君を助けに行こうと思ったんだけど、このお兄さんが中に入れてくれなかったから…これを…。」



そう言ってカバンの中から、置換撃退用の催涙スプレーを出した。



さっき由美がカバンに手を突っ込んでたのは、これを出す為だったのか。


「ハハハ!由美って面白いな!」





それから勝也にさっきの事を説明して公園を出た…由美は何回も謝っていたが、勝也は俺の説明を聞いて、もう気にしていないからと言って笑ってくれた。



「由美〜これからどうする?」



「神君はどうすんの〜?」



「ん〜なんもする事無いから帰って飲んで寝るかな。」



「じゃ由美も神君家で飲むっ。」
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