ホスト 神
二人で帰り道コンビニに寄って酒を買って帰った…俺の部屋はアパートの二階にある。



鍵のかかってないドアを開け、誰もいないのにただいま〜と言うと、後ろでは由美がおかえりぃ〜と返事した。



俺の部屋は入って直ぐ右に台所があって、その奥に八畳のリビング、その隣に六畳の寝室、台所の左にトイレと風呂というシンプルな部屋だ。



だが六畳の部屋は今物置にしている為、リビングにベットのマットだけ敷いて、テーブルを挟むようにソファが置いてある。



「以外と綺麗だね!っていうか物少な!」



そう言いながら、由美が狭い部屋のソファに腰を下ろす。



その後二人で何にだか分からないが乾杯した。



「今日チハルは?」



「チハルはねぇ〜今日は彼氏とデート!」



さようなら…かわいそうなジュン…。



「彼氏いんのかよっ!じゃナンパ待ちしてんなよな!」



俺は口の端にタバコをくわえながら、ライターを片手に言った。



「良いんだよ。あんまりかもって貰え無いからチハル頭にきてんだもん…でもデートになるとウキウキしてんだよね。」



そんな話しをしながら二時間くらい飲んだが、俺は由美に彼氏が居るかは聞かなかった。





その理由は簡単、居るっぽいから…そして由美に彼氏がいるかは後々分かる事になる。
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