ホスト 神
結構酔った…その時由美は俺の脇で、ベットに寝転びながら俺の昔の写真を見ていた。



昔の写真と言っても、綺麗に並べられてるようなアルバムじゃなく、写真を重ねて輪ゴムで纏めているだけの粗末な物だが、中学からチームを抜けるまで、凡そ俺の青春はこんな物だったんだっていう大事な思い出の塊。


そんな写真を見ながら、由美は隣で腹を抱えながら、一枚一枚に爆笑している…。



いや……あの………まぁ確かに面白いよ!ジュンの眉毛が無かったりさ…俺がジュンにピンパーマかけて貰ったらアフロになった時の写真とか…後輩が偶々撮った写真の後ろで、俺とジュンが必死な顔で警察から逃げてる写真とか……



もう照れと恥ずかしさでそろそろ写真を取り上げようと思った時、由美が軽やかに口笛を吹いた。



俺も写真をのぞき込む……俺が引退したときに撮った[RED・STA]の集合写真。



楽しい事も悲しい事も一杯有ったが、プレジで居続けた事は俺の中で小さな誇りだった。



そんな事を思いながら、そっと写真から目を離す…由美は次の写真をめくっている途中だった。



ヤバい!



次の写真の一部分しか見えなかったが、俺には何の写真だか分かる。
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