ホスト 神
肉を殴る鈍い音が室内に響いた…グーで殴られた……。



「痛ってーなー!何すんだよ!」



「ん?さっき公園で怖い思いさせた罰だよ。」



そう言うと由美はニコッっと笑った…俺はそのまま殴られた左頬を抑えながら、氷を取りに行った。



段々眠たくなってきたので、俺は布団に入りながら飲んでいた…。





ん?……気が付くと部屋の電気は消え、俺の脇で何かモソモソ動いてる…由美が布団に入ろうとしている所だった。



「おい!」



由美はビクッと肩を震わせ、恐る恐る俺の顔を見上げた。



「いや〜いきなり寝たからさ、明日の朝由美が隣で寝てて吃驚させようと思ってさ。」



俺はニコッっと微笑みかける。



「これも公園で怖がらせた罰か?」



そして本日2発目のグーパンチを貰う事になる。



「こんな可愛い子と寝れるって言うのに失礼な!おやすみ!」



由美は背中を向けて寝始め…俺はそんな由美の首の所にそっと腕を通して眠った…。
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