ホスト 神
俺は美月さんを見送ると、そのままマンションに入っていった。



俺の部屋はマンションの七階…静かにエレベーターに乗り7の数字を押す。



ふとエレベーターに設置されている鏡を見ると、美月さんのコルベットに乗ったお陰で、髪が全て後ろに流れていた。



リンッ♪



エレベーターが七階に着いた…柔らかい鈴の音…エレベーターを降りて腕時計を一瞥すると、時計の短い針は1を指している。



財布からカードキーを取り出し、部屋の前に立ちって静かにカードキーをドアに通してやる。



カチャと言う解鍵音を確認してドアを開け、中に入って靴を脱いで脇に片付けていると、横に由美のミュールが有った…水色と白の大きなチェックが入ってある、如何にもこれからの季節を表している。



靴を脱いで廊下を歩いていると、由美の部屋のドアが少し開いていた…見なくても分かる。





…寝てる。





寝息が廊下まで聞こえている…ったく…そう思いながら由美の部屋のドアを閉めた。
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