ホスト 神
冷蔵庫を覗くと、ピーマンが二つとネギが一本、卵が三つとベーコンが二枚。



後は全部ビール…脇を見るとご飯が炊いてあった…今日は余り物チャーハンに決定!



ピーマン、ネギ、ベーコンを切って、ご飯を炒めていると由美が起きてきたみたいだった。



リビングのドアを開け、由美が伸びながら入って来る。



「ん〜〜おはよぉ〜お帰り。良い匂いだね。」



俺は何にも言わず、チャーハンを皿に盛っていた。



由美は俺の後ろで、冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを飲んでいる。



そしてなにも言わず、俺が作ったチャーハンをリビングに運んでいった…手にスプーンを持って。


それを見た俺は、平静を装って由美の背中に声をかけた。



「態態そっちに運んで貰って悪いね!」



そんな俺の嫌みを全く気にせず、由美はソファの下に胡座をかいて座り、チャーハンを食っている。



俺はもう一度黙々とチャーハンを炒め始めた…こんな事は最初から計算付く。
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