ホスト 神

それから俺は布団に潜り込み、一日の疲れを吹き飛ばす為、泥のように眠った。






コンコン♪



「おはよぉ〜♪はい、神起きて！」



「…ん〜〜〜〜んっ！」


俺は体の節々に喝を入れ、大きく背伸びながらドアの方を見た…由美だ。



俺の方が出勤時間が早い時は、由美が起こしに来てくる…まぁそんな時は同伴しなきゃならない時ぐらいだけど。



俺が由美の方を見て立ち上がった時に、丁度俺の携帯の目覚ましが鳴った。



「流石由美ちゃん♪時間ピッタリだね♪じゃちゃんと起きてよ神！」



由美は得意気に笑いながら、軽やかにドアを閉めて出て行く。



寝ぼけたまま風呂に行こうと、リビングのドアを開けた先にチハルが居た。



「あぁ〜神君おはよ〜♪」



チハルが此方を見て、由美よりは大人な微笑みを見せる。



「あぁ〜お早う！いらっしゃい。じゃあごゆっくり。」



俺はそう言い残して風呂場に向かった…チハルは今、前のアパレルの仕事を辞めて、美月さんの花屋［華園］で事務の仕事をしている…それは由美が美月さんに紹介した。