ホスト 神
俺の後ろではジュンが不満を口にしながら、タバコの煙を吐き出しているのを感じ取る。



そうこうしてると、キャッチの兄ちゃんが起き上がったが、まだ右頬を押さえている所を見ると、さっきの蹴りがまだ効いているんだろう。



「おまえ等俺が[fly]のホストだって分かってんだろーな。」



…[fly?]確か此処から20メートルくらい行った所に在るホストクラブ…何時も花が飾って在って、白大理石の外観が如何にもな気障ったらしい店だ。





…だから?





そんな事は未だ二十歳の若者には関係の無い話し。
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