ホスト 神
ジュンの車を停めている駐車場に着くと、ジュンの車の脇に月矢が立っていた。



「俺も神君のマンションに行きますよ。」



月矢はタバコを地面に捨て、靴で形が無くなるまで踏み潰している…月矢も今回の事は余程頭にきているらしい。



俺とジュンは顔を見合わせて一瞬笑った…その時、後ろから誰かが走ってくる足音が耳を掠める。


振り返ると、息を切らして両手を膝の所に置いている慎悟が居た。



「はぁ、やっと追い付いた…俺も行って良いですか?」



そして4人でジュンの車に乗り込んだ…ジュンの車はダッジ、チャージャーで色は黒…だが良く見ると全体に小さなラメが光っていて、光の加減で七色に見える。美月さんのコルベット同様、至る所に手が加えられているが、はっきり言ってこのチャージャーは美月さんのコルベットの比じゃない。



何せジュンは、給料の全額を車につぎ込んでいるんじゃないかっていうぐらい、自他共に認める車馬鹿。
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