ホスト 神
リビングのドアを開けると、由美がソファの下に座り、カップラーメンを啜りながらお昼のワイドショーを見ていた。



「おかえりぃ?あ!ジュン君に信太…ごめん月矢君だったね!久しぶり。」



ジュンと月矢はそれぞれソファに腰を下ろした。



「由美ちゃんなら信太郎でも月矢でもどっちでも良いよ!」



信太郎はそう言って笑いながらタバコに火を付けた…それを見て由美はカップラーメンの空を片付けに、キッチンへ向かい…その帰りに4人分のコーヒーを持ってきてくれた。



「何々?この3人が集まるって事はまた何か悪さしようとしてんでしょ!」



俺は由美の煎れてくれたコーヒーを、シャンパンの味が残ってる口に含み、苦さで口内に残っているアルコールを流した。



「違うよ!大体またって何だ!あの雑誌で[blue]に喧嘩売られたからその会議だよ。」



「あ〜あれね!私もあの後コンビニで見たけど…もろにケンカ売られてたね!でも[fly]旗色悪いよ。お店の子達も[blue]応援するって言ってたし。まぁあの雑誌見たら、誰だって[fly]の方が悪者だって思うよねぇ。」
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