ばうんてぃ☆はうんど・vol.1〜地中海より愛を込めて《改訂版》
『どけー!!』
「きゃっ!」
ずっとスケボーの下敷きにされてたその他大勢の部下たちが、一斉に立ち上がる。おかげであかりは集団の中にすっ転んだ。
「いったー……。てかマジサイアクー! 今のでスカート破れたんですけどー!」
見れば確かに、スカートのフリルの一部が若干破れたようにも見える。
いや、しかしそれより……
「おい、あかり!」
あかりは周囲をすっかり、10人の男たちに取り囲まれてしまっていた。
「あれ?」
「『あれ?』じゃないわ! 突然出てきて、いきなり人のファッションにダメ出ししおって!
お前ら、さっさと取り押さえろ!」
気にしてたのそこかよボス!
10人の男が一斉にあかりに襲いかかる。
「ちょっ! 触んないでよ! 鬼キモい! マジ金取るよ?!」
「ほう金か。いくら欲しい?」
「ガチで国家予算的な?」
「消せ」
いや、それもう良いから!
助けに入ろうとしたその瞬間、
ずばんっ!
大気が弾けるような音がして、男たち数人が吹っ飛ばされた。
「この歳で消されるとか、マジありえんてぃーだから」
忠吉を抜いて、構えている。抜刀した瞬間が見えなかった。
今、敵を吹っ飛ばしたのは『剣圧』とかいうやつだ。よくわからんが、きっとジェダイのフォース的な何かだ。東洋の神秘。オーマイゴッシュ。
ボスも一瞬あっけに取られていたが、
「な、何をしてる! さっさとやっちまえ!」
「遅え!!」
俺だってただ黙って見てたわけじゃない。この間に間合いをつめて、近くの敵から片づけていく。
P226のストックで、蹴りで、肘で。両手に銃を持ったままの体術。俺オリジナルの、名づけて『銃術』だ。
次々のされていく部下を見て、
「くっ……調子に乗るなよ! こっちにはスナイパーが――」
ターン!
ボスが言い終わる前に一発の銃声。一拍間をおいて、向かいのビルから人影が下のゴミ箱の中に落ちていった。ディルクがスナイパーを仕留めたのだろう。
“ホーク・アイ”の二つ名は伊達じゃない。向こうのスナイパーとはレベルが違う。
それを見ていたボスは、完全に固まっている。
その頃には部下は全員、あかりと二人で片づけていた。
「きゃっ!」
ずっとスケボーの下敷きにされてたその他大勢の部下たちが、一斉に立ち上がる。おかげであかりは集団の中にすっ転んだ。
「いったー……。てかマジサイアクー! 今のでスカート破れたんですけどー!」
見れば確かに、スカートのフリルの一部が若干破れたようにも見える。
いや、しかしそれより……
「おい、あかり!」
あかりは周囲をすっかり、10人の男たちに取り囲まれてしまっていた。
「あれ?」
「『あれ?』じゃないわ! 突然出てきて、いきなり人のファッションにダメ出ししおって!
お前ら、さっさと取り押さえろ!」
気にしてたのそこかよボス!
10人の男が一斉にあかりに襲いかかる。
「ちょっ! 触んないでよ! 鬼キモい! マジ金取るよ?!」
「ほう金か。いくら欲しい?」
「ガチで国家予算的な?」
「消せ」
いや、それもう良いから!
助けに入ろうとしたその瞬間、
ずばんっ!
大気が弾けるような音がして、男たち数人が吹っ飛ばされた。
「この歳で消されるとか、マジありえんてぃーだから」
忠吉を抜いて、構えている。抜刀した瞬間が見えなかった。
今、敵を吹っ飛ばしたのは『剣圧』とかいうやつだ。よくわからんが、きっとジェダイのフォース的な何かだ。東洋の神秘。オーマイゴッシュ。
ボスも一瞬あっけに取られていたが、
「な、何をしてる! さっさとやっちまえ!」
「遅え!!」
俺だってただ黙って見てたわけじゃない。この間に間合いをつめて、近くの敵から片づけていく。
P226のストックで、蹴りで、肘で。両手に銃を持ったままの体術。俺オリジナルの、名づけて『銃術』だ。
次々のされていく部下を見て、
「くっ……調子に乗るなよ! こっちにはスナイパーが――」
ターン!
ボスが言い終わる前に一発の銃声。一拍間をおいて、向かいのビルから人影が下のゴミ箱の中に落ちていった。ディルクがスナイパーを仕留めたのだろう。
“ホーク・アイ”の二つ名は伊達じゃない。向こうのスナイパーとはレベルが違う。
それを見ていたボスは、完全に固まっている。
その頃には部下は全員、あかりと二人で片づけていた。