カップルのおきて【修正中】
「たけ兄ぃっ!!一緒に帰ろおぉ〜……。あれ??たけ兄は??」


「猛なら、もう帰ったよ。」



黒田信二だ。



「たけ兄が、私を置いて帰るはずないもんっ!!ここで待ってる!!」


私はたけ兄の椅子に座って、俯せた。教室には、私と黒田信二しかいない。






「真知子ちゃんさぁ〜…、彼氏とかいるの??」




「はぁ??いないしっ!!たけ兄がいるから、いらないもん、そんなのっ!!」





何を言い出すんだ、こいつは…。



「猛のこと、好きなんでしょ??」


どきっ




「す…好きだよ??だって、お兄ちゃんだし、好きに決まってんじゃん!!!」


つい動揺で、口調が強くなってしまう…。なんで急に…。何が言いたいの??





「じゃあさ、俺と付き合おうよ。」



「じゃあの意味が分かんないし、だいたい、なんであんたなんかと…っ!!」



がらっ



「お、信二じゃん。真知子のお世話してくれてたのか。サンキューな。」



帰ったって…うそじゃん!!絶対違うって思ってたけど…っ!!なんなのよ!!



私がきっと睨むと、黒田信二はにやっと笑った。私はどきっとした。



そうだ…。黒田信二は…、私の弱みを握ってる…。あの笑いは、『バラしてもいいのか』。だよね…。


たけ兄に言われたら、私…。



そう思うと、身体中が震えて、少しの間動けなかった。まるで、ヘビに睨まれたカエルのように……。
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