カップルのおきて【修正中】
帰り。




教室へ行ったが、またたけ兄の姿はなく、代わりに黒田信二が待っていた。












「猛なら帰ったよ。」







「うそばっか!!この前も帰ってなかったじゃないっ!!なんでうそつくのっ!?」





黒田信二は、私ににじみよって来た。黒田信二は私よりもはるかに大きいから、あまりの迫力に私は少し後ろへ下がった。












「どうしてだと思う…???」




「私がたけ兄にくっついてるのが、気にいらないんでしょっ!?」












黒田信二は、悲しく、少し哀れんだような目で私を見た。嫌な予感が…当たった気がして、心が騒いだ。










「…ねぇ、違うの??だったら何っ!?なんで、今たけ兄はいないの??なんでお昼一緒に食べれなかったの??知ってるんでしょっ、なにか…。」








私は黒田信二のむなぐらを掴んで力いっぱい揺すってみたが、体格のいい黒田信二は微動だにせず、ただ私を見下ろして、悲しい目をするだけだった。









「自分で猛に聞けばいい。」












「私が…たけ兄に…??」












黒田信二は、私の手をはらって、教室を出ていった。







あの顔はなに…??何を知ってるの…??なにか…秘密があるの??たけ兄は私に……何を隠しているの…。



少し経って、たけ兄がやってきた。遅くなってごめんな、と言いながら、頭をなでる。







たけ兄はその手で、他の誰の頭をなでたのだろう……。
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