カップルのおきて【修正中】
どれくらいの時間、そうしていただろう。とても…長い時間だった気がする…。












もう…何もかもが、どうでもいい……。









そう思って、私は目の前を流れる漆黒の流れに目をおとした。そして、そっとベンチから立ち上がり、川に向かって歩き出そうとしたとき、











「真知子ちゃんっ!!??」








「黒田さん……。」








「こんなに雨降ってるのに、何してんだよっ!!たけるはっ………。」












黒田信二は、ただならぬ私の様子から、何かを感じとってくれたのだろう。自分の来ている上着をそっとかけて、







「俺んちそこだから、着替え貸すよ。」













そう言って、私の背中を押し、家まで連れていってくれた。
< 110 / 257 >

この作品をシェア

pagetop