カップルのおきて【修正中】
「お腹、空かない??」












「ん〜、少し。どっか入る??」









奈々が手をお腹にあてて、珍しくおちゃめな顔をして言った。
マグカップを買って、機嫌がいいみたいだ。










「奈々、行きたいカフェあるって言ってなかったっけ??」











「あ、そうなの。行ってもいいかな??」











俺は奈々のあいた手を握って、カフェのほうへ歩いていった。










俺の歩幅。
奈々の歩幅。
違うけど、その差が心地いい。
その差を愛で埋めてる気がするからかな。







もし、奈々が俺に告ってこなかったら…。
もし、俺の隣にいるのが奈々じゃなかったら…。












俺はこんな気持ちにならないのかな??











分かんないな。












けど、今の幸せは、確かなものだから、だからいいんだ。












今奈々が隣にいる事実だけで。
< 180 / 257 >

この作品をシェア

pagetop