カップルのおきて【修正中】
車を近くの駐車場に停め、車を降りた。
俺は助手席のドアを開け、







「こっから少し歩き、な。」








奈々は小さく頷いて、俺のあとをついてきた。












どくんっどくんっ











長い階段を上るたびに、胸の高鳴りが大きくなっていく。
存在感を増して、確かに俺のなかにある。










階段の最後を上り終えそうになったとき、











「奈々、目ぇつむって。」











奈々は素直に目を閉じ、身体を俺に委ねた。
俺は奈々が危なくないように、足元に気をつけ階段の最後の段を上り終えた。












目をつむったまま、奈々と俺は、広場の中心に移動する。









「目、開けて。」













奈々はゆっくりと目を開けた。
< 185 / 257 >

この作品をシェア

pagetop