カップルのおきて【修正中】
目を覚ますと、時計はもうすぐ12時をさそうとしていた。












いつの間に寝たんだろ…。











俺は頭をかきながら、椅子に座った。
そして、引き出しを開けて、あるものを手に取った。












子供のころの、真知子と俺の写真だ。
昔の真知子は、髪が短くて、肌が焼けていて、男の子のようだった。












ほんと…、いつの間にあんなに綺麗になったんだろうな……。












俺がいなくなって、きっと真知子には彼氏ができて、いずれは…結婚するだろう。












俺が知らない間に……。










机に伏せてある写真を表に返す。
それは、真知子の卒業式に撮った家族写真。












真知子の顔は複雑な表情で、俺の横に立っている。













真知子に…こんな顔はさせたくない……。
俺さえ、いなくなれば……、きっと真知子は自由になれる。












俺はクローゼットから、準備しかけの大きなキャリーバックを取り出し、荷物を詰め始めた。
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