カップルのおきて【修正中】
美術館からの帰り。
俺と真知子は言葉一つ交わさないまま、家に着いた。











あの真知子の言葉で、よく分かった。












真知子の愛を感じてしまった。












嬉しいんだ。嬉しいけど……、














俺には答えられない…。












あの画家たちのように、俺たちの思いがもし通じ合っていても……、












周りに反対されるなら、俺は幸せだとは思えない。












一時の幸せを求めるために、一生不幸になる。












俺は、真知子だけは、そんな思いをさせたくない。












だから………、もういいんだ。














忘れよう、なにもかも。













俺が家を出れば、全て新しくなり、0になる。












だから……、俺はもう真知子には言わない。













この気持ち、俺の中だけにしまっておこう。
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