カップルのおきて【修正中】
……お母さん…、お願い……、無事でいて……。












私はたけ兄に肩を抱かれ、祈る気持ちで病室のﾄﾞｱを見ていた。













がちゃっ












「母は……、母は大丈夫なんですかっ!!??」












たけ兄が医者につめより、医者はそれを制してぉ母さんの状態を告げず、ただ中へ入るよう、言ってくれた。














私は最悪の事態を予想した。













静かに中に入ると、母がﾍﾞｯﾄﾞに横たわっていた。
すると、医者が静かに私たちに向けて話し出した。











「お母様は、疲労で倒れたようですね。何か心当たりはありませんか。」













私ははっとした。私は今年から私立大学へ通い始めた。学費は月数十万。
その学費の全ては、お父さんとお母さんのお金で賄われていたが、それでは足りず、お母さんがﾊﾟｰﾄをし出したことは知っていた。
でも………、疲労で倒れるまでなんて………。













「お母さん………、私っ、私がっ……。」












たけ兄も気付いていた。気付いていたから、私をそっと抱きしめてくれた。その温かさに、今は喜びを感じられない。あんなに望んでいたのに…、今は悲しみが心を満たしていたから。
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