カップルのおきて【修正中】
俺だけ医者に呼ばれ、母の状態と今後について話があった。
「とりあえず、2週間は入院して下さい。疲労ですので、すぐ回復するとは思いますが、年齢との兼合いもありますので、一応2週間は安静にしてください。」
「……はい。」
俺は部屋からでて、すぐ病室へ向かった。
病室の前には、真知子が身体を縮めて座っていた。
真知子の肩を叩くと、真知子はゆっくり顔を上げた。涙のあとが目から顎まで道を作り、赤く充血し、髪はボサボサになっていた。
「………私のせいなの……。」
「真知子…。」
「私がもっと賢くて、学費が少ないとこへ行けば、お父さんだけじゃなくて、お母さんも苦労しなくて済んだのに……。」
真知子は顔を覆い、またひっそり泣き始めた。
手を伸ばして抱きしめたら、泣き止むのかな…。
でも、今はそんなことをしても、真知子の悲しみを取り除いてやることはできない。
俺は伸ばしかけた手を止め、決心した。
俺はもう…、家は出ない。
「とりあえず、2週間は入院して下さい。疲労ですので、すぐ回復するとは思いますが、年齢との兼合いもありますので、一応2週間は安静にしてください。」
「……はい。」
俺は部屋からでて、すぐ病室へ向かった。
病室の前には、真知子が身体を縮めて座っていた。
真知子の肩を叩くと、真知子はゆっくり顔を上げた。涙のあとが目から顎まで道を作り、赤く充血し、髪はボサボサになっていた。
「………私のせいなの……。」
「真知子…。」
「私がもっと賢くて、学費が少ないとこへ行けば、お父さんだけじゃなくて、お母さんも苦労しなくて済んだのに……。」
真知子は顔を覆い、またひっそり泣き始めた。
手を伸ばして抱きしめたら、泣き止むのかな…。
でも、今はそんなことをしても、真知子の悲しみを取り除いてやることはできない。
俺は伸ばしかけた手を止め、決心した。
俺はもう…、家は出ない。