カップルのおきて【修正中】
「映画、おもしろかった~!!」
「百合さんが喜んでくれて、なによりです」
見たかった映画を見て、興奮しきった百合は、待ち合わせたときとは違い、口数があきらかに多くなっていた。
「あの映画、ずっと見たかったんだぁ。まぁくんと……っ!!」
うっ、まずい。うっかり『まぁくん』だなんて…。
顔を上げない百合を見た健太郎はフッと微笑んだ。まさかの反応に百合は思わず健太郎を見た。
「いいんです、別に気にしないで下さい」
「な、なにが?」
「僕は百合さんが、坂本くんのことをすっごく好きなとこを、好きになったんです。意味分からないでしょ?」
「うん…、意味分かんない……」
そういう場合、普通は諦めるでしょ?好きな相手に好きな人がいるなんて、そんな……。
「始めは、あの子可愛いなぁ、てとこから始まって、意識し出したんです。で、よく坂本くんと一緒にいるのを見るようになって、『あぁ、付き合ってんだなぁ』て。坂本くんをめちゃくちゃ好きそうな百合さんを見るたびに、『僕のこともそれだけ愛してくれたらいいのに』て思うようになったんです。」
「……」
「だから、我慢なんてしないでください。僕に話してください。僕はそんな百合さんが好きなんですから」
健太郎は真っ直ぐに百合を見つめながら話すから、百合はその視線から逃げた。
屋上で告白してきた、照れる感じは全くなく、今はゆらがない意志すら感じられる。
『僕は君を諦めない』
そういわれてるみたいで、遊びに行く提案をしてしまった昨日の百合に、後悔をした。
「百合さんが喜んでくれて、なによりです」
見たかった映画を見て、興奮しきった百合は、待ち合わせたときとは違い、口数があきらかに多くなっていた。
「あの映画、ずっと見たかったんだぁ。まぁくんと……っ!!」
うっ、まずい。うっかり『まぁくん』だなんて…。
顔を上げない百合を見た健太郎はフッと微笑んだ。まさかの反応に百合は思わず健太郎を見た。
「いいんです、別に気にしないで下さい」
「な、なにが?」
「僕は百合さんが、坂本くんのことをすっごく好きなとこを、好きになったんです。意味分からないでしょ?」
「うん…、意味分かんない……」
そういう場合、普通は諦めるでしょ?好きな相手に好きな人がいるなんて、そんな……。
「始めは、あの子可愛いなぁ、てとこから始まって、意識し出したんです。で、よく坂本くんと一緒にいるのを見るようになって、『あぁ、付き合ってんだなぁ』て。坂本くんをめちゃくちゃ好きそうな百合さんを見るたびに、『僕のこともそれだけ愛してくれたらいいのに』て思うようになったんです。」
「……」
「だから、我慢なんてしないでください。僕に話してください。僕はそんな百合さんが好きなんですから」
健太郎は真っ直ぐに百合を見つめながら話すから、百合はその視線から逃げた。
屋上で告白してきた、照れる感じは全くなく、今はゆらがない意志すら感じられる。
『僕は君を諦めない』
そういわれてるみたいで、遊びに行く提案をしてしまった昨日の百合に、後悔をした。