カップルのおきて【修正中】
あのあとは、何もなく、ただ買い物をして、ご飯を食べて、駅で別れた。



百合はもっと強引に思いをぶつけられるんじゃないかと思っていたが、健太郎はそうはしなかった。



手を大きく左右に降る健太郎を見て、自分でも驚くような気持ちがわいてきた。




百合は…、健太郎と真剣に向き合おう。健太郎の気持ちを邪険になんて、できない。





まぁくんを……忘れよう






それから、学校で会っては話すようになり、たまにお昼も一緒に食べた。



不思議と息苦しさがなく、健太郎はすんなりと私の心のなかに入っていった。



健太郎と過ごす時間は楽しい。でも……





百合はその先を口にするのをためらった。…もう忘れなきゃ。






今の私には、健太郎がいるんだから…。
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