カップルのおきて【修正中】
もうすぐ夕方。最後に観覧車に乗ることになった。
それは、ﾀﾞﾌﾞﾙﾃﾞｰﾄの終わりを意味し、ということは、僕の一日彼氏の任務も表していた。


「疲れたねぇ。」


「細川さんも疲れたでしょ??僕はすごく楽しかったから、ありがとね。」


細川さんは優しくにっこり笑って、


「私も楽しかったよ。健太郎くんって、話に聞いてる通りの人だね。」


「え??話って??」



ふふっと笑みを浮かべたまま、


「千春ちゃんがね、いつも健太郎の話してくれるの。ｹﾝｶしたとか、さっき見たとか、些細なことも大きなことも。だから、千春ちゃんの大好きな彼氏、見たかったんだよね。」



千春が…???



僕のことを??…知らなかった。だって、細川さんと僕は、今まで接点がなかったのに、僕の話をしても、全然おもしろくないだろうに…。どうして??



観覧車のｺﾞﾝﾄﾞﾗ待ちの列の前のほうまできた。
次にとる僕の行動は決まっていた。
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