カップルのおきて【修正中】
帰り道。


僕と千春は全く離さなかった。
…怒ってるんだろうなぁ。そりゃそうだょね。無理矢理観覧車に乗せたわけだし…。



…千春は三井くんに言ったのかな??



そう思うと、なぜか胸のあたりがぞわぞわした。
伝えたほうがいいって言ったのは僕なのに、…なんでこんなに胸が騒ぐんだろ…。


いつの間にか、僕たちは互いの家の前にいた。
千春は俯いたまま、僕を見ないで、門に手をかけ、


「…じゃ」


と言って、家に入ってしまった…。



僕はしばらく千春を見送ったまま、動けなかった。


千春…、僕は紳士なことをしたつもりだった…。千春が幸せになればっていつも思ってたけど、それすら嘘だったよ。


…気付いてしまったのが今じゃ、もう…遅いね。



千春…、僕は君が好きだ。
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