カップルのおきて【修正中】
竜也を待たせるわけにもいかず、私はダッシュで、ベンチに向かった。



角を曲がると、竜也が見えた。


「たつ…っ」








……え??



竜也の隣は空いてなかった。





「あの~…、どちらさまで?」





そこには、知らない女の子が、竜也の隣に座っていた。








はあぁ!?なに!?なんで!?お昼に他の子といたことなんて、なかったのに…。





あり得ない初めての状況に戸惑っていたが、無理に自然なカンジを装っていた。




「あ、始めまして!!C組の武藤夏樹です。たっちゃんの彼女さんですよね?」








……『たっちゃん』





いやに高鳴る心臓…。息があがりそうになるのを堪えて、いつものように、笑顔の鉄仮面を被る。





たっちゃんって、呼んでるんだ…。





今まで、竜也の取り巻きをたくさん見てきたけど、『たっちゃん』なんて呼ぶ子は…、初めてだった…。


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