カップルのおきて【修正中】
何分かこうしているうちに、奈々はぽつりぽつりと話し始めた。


「病気のこと…、黙っててごめんなさい。」


「いいよ、そんなの。」



治るんだろ??て、聞きたかったけど、考えたら怖くなっていえなかった。



「学校…、もう行けないかもしれない。」



「うん。じゃあ、俺、毎日来るから。」



「…だからね、高橋くんに告白したの。後悔…したくないから。」



俺は奈々を抱きしめる腕に力を入れた。奈々の細い身体は、病気のためか力を入れたら、壊れてしまうかと思うぐらい、痩せていた。



「俺、奈々が勇気出してくれて、よかったよ。奈々に出会えた。」


奈々は静かに目を閉じて、窓の外の風景に耳をすましているようだった。
俺も目を閉じた。奈々の鼓動と俺の鼓動。1つの音楽のように調和して、この曲をいつまでも聞いていたいと願った。
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