カップルのおきて【修正中】
今日はなぜか、病室のドアが開いていた。滑り込むようにして入ると、奈々が何か作っていた。
集中しているみたいで、俺が来たことに気付かない。
「なあにしてんだっ!?」
わわっと言って、慌てて隠す奈々。
「びっ、びっくりしたよぉ。弘樹くん、いつ来たの??」
「その前に…、なに隠したんだよ??」
ちょっとスネた風にして言う。でも奈々は絶対に言おうとはしない。
「なにもっ。あとで分かるからいいでしょ??」
そう言って首を傾げる。その姿が最初のデートの思い出を一瞬にして、頭のなかを駆け巡らせた。
あのときは、奈々はまだ敬語で、おどおどしてて、『高橋くん』と呼んでいた。けど、今は敬語を遣わず、ふつうに話してくれる。呼び方も『弘樹くん』になった。俺も『奈々』て呼ぶようになって、やっと恋人同士なんだと感じるようになってきた。
その気持ちが幸せなんだと思う。
…だけど、もし…、万が一、奈々がいなくなることを考えると…、俺の幸せは…永遠にこの世から、消えてしまう。
奈々がいること=それが俺の幸せ。
奈々にはこの気持ち届いてるかな??
奈々も同じだと…いいな。
隣で微笑む奈々を見て、そんなことを思った。
集中しているみたいで、俺が来たことに気付かない。
「なあにしてんだっ!?」
わわっと言って、慌てて隠す奈々。
「びっ、びっくりしたよぉ。弘樹くん、いつ来たの??」
「その前に…、なに隠したんだよ??」
ちょっとスネた風にして言う。でも奈々は絶対に言おうとはしない。
「なにもっ。あとで分かるからいいでしょ??」
そう言って首を傾げる。その姿が最初のデートの思い出を一瞬にして、頭のなかを駆け巡らせた。
あのときは、奈々はまだ敬語で、おどおどしてて、『高橋くん』と呼んでいた。けど、今は敬語を遣わず、ふつうに話してくれる。呼び方も『弘樹くん』になった。俺も『奈々』て呼ぶようになって、やっと恋人同士なんだと感じるようになってきた。
その気持ちが幸せなんだと思う。
…だけど、もし…、万が一、奈々がいなくなることを考えると…、俺の幸せは…永遠にこの世から、消えてしまう。
奈々がいること=それが俺の幸せ。
奈々にはこの気持ち届いてるかな??
奈々も同じだと…いいな。
隣で微笑む奈々を見て、そんなことを思った。