カップルのおきて【修正中】
「じゃあ、俺帰るから。ちゃんと布団かけて寝ろよっ!!」


「弘樹くんったら、お母さんみたい。」


ふふっと笑う奈々。
からかうなよ、と言って病室を出た。


出てすぐに、40代ぐらいの気品のある婦人と目が合った。合うとすぐに、婦人ははっとした顔をして、


「あなたが…、高橋くん??」


「えぇ…、そうですが…。」


「田中奈々の母です。話はよく娘から聞いてます。お世話になってるみたいで…。」


奈々のお母さんっ!!??


すぐに、髪と服をピシッとして、


「あっ、始めまして。高橋弘樹といいます。こちらこそ、奈々さんにはお世話になってます。」


と慣れない言葉を遣ったため、自分でも何を言ってるのか分からなくなった。


「少し…お話がしたいんだけど、いいかしら??」


「あ、はいっ!!ぜひ。」


奈々のお母さんについてゆく形で、病室の庭に出た。植木がきちんと整えられていて、清々しい空気が満ちていた。
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