カップルのおきて【修正中】
一歩、また一歩、大宮が近づいてくるたびに、わたくしも同じだけ後ろに下がる。


近くでみる大宮は、わたくしに覆いかぶさるように高く、顔はさっきとは違い、真剣であった。




…本気ですの??



どきどきどきどき



不覚にもこんなお方にときめくなんて…。


もう、後ろはない。観念は…しない。きっと睨むと、一瞬…一瞬だけ、大宮は悲しげな目をした。


そして、わたくしから離れて、


「ま、考えとけよ〜」



と軽いノリで出ていった。



…やっぱりつかめないですわ。本気なのか嘘なのか…。
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