カップルのおきて【修正中】

「真知子、真面目に聞いて頂戴。」

「ん〜??なに〜??」


真知子はお菓子片手と雑誌に夢中だ。


「真知子は…好きでもないお方と付き合ったりしますか??」


真知子は先程の生返事をやめて、真剣な表情で聞いていた。


「好きでもない人とは付き合いたくないでしょ-??付き合うってことは、好きってこととｲｺｰﾙじゃない??」





…てことは、あの方はわたくしを…??いや、でもまだ出会って日が浅いですわ。そんなに早く恋に落ちるものなのでしょうか…。


わたくしは真知子に全てのいきさつを話した。
真知子は、う〜ん、とうなりながら、


「そういうことかあ…。でも、その場合は…、絵を描くことを皆に知られたくないから、付き合うことで絶対秘密を漏らさないように、監視できるようにするためって線もあるよね…。」



監視……??







『お前、俺と付き合えよ』



…そうですわね。そういう考えもありますわ。


なんででしょうね…。少し悲しいですわ。私を監視したいのでしたら、心配はいりません。誰に話すつもりもございません。


…でも、監視なんて言葉は、あなたの口からは聞きたくないの…。