カップルのおきて【修正中】
次に目を覚ましたとき、わたくしの身体の自由はなく、周りには数人の男たちの下品な笑いが満ちていた。



どこですの…??ここは…??




普段から一人で外を歩くことが少ないわたくしは、今自分がいる場所がどこなのかまったく見当がつかなかった。



そうやって、あたりを見渡していると、見たことがある男がいた。




あの方は−…、あっ!!!!大宮がカツアゲをしていた人だわっ!!!わたくしが見たときは、殴られて倒れていたけど、確か…あんな顔でしたわっ!!!!



仲間の男が、わたくしが起きたことに気がついた。


「おうっ、起きたか〜。長い間目ぇ覚まさねぇから心配したぜぇ〜。」


ギャハハハ



心配なんてしてないくせにっ!!!早く…早く逃げ出したい。わたくしは、早く大宮に言いたいことがあるのに…。



「お金が目的ですのっ!!??だったら、早く解放し……!!??」


男が私の口を持った。しゃべれない。



「ちげぇなぁ。お前は巻き添えくったんだよ。大宮康介…知ってっだろ??俺たちはみ-んな大宮に用があるわけ。だから、お前に大宮を呼んでほしいなぁ〜。お前が呼んだらやつはきっと……っ!!!」


ぱちんっ



「ふざけないでっ!!!わたくしが呼んでも大宮は来ないわっ!!!残念でしたわねっ!!!だから、早く解放…っ!!!」


わたくしは男に押さえ付けられた。



「どっちの立場が上か分かってねぇみてぇだなぁ??おいっ、お前らこっち来いよっ!!!」


周りの男たちがにやにやしながら、寄ってくる。身体の力が抜ける…。怖いっ、怖い、怖い…。



「離してっ、汚らわしいっ、いや…、やめて…っ、大宮、大宮ぁっ!!!!!」
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