天を仰ぎ


「平野、そこに座って。」

言われるがままに綾はソファに腰掛ける

急いで押さえていた右足首をヒューが見て触れる

「腫れはなさそうだな。どこが痛む?動かすと痛むか?」

綾からは何も返事がなかった

「…平野?」

ヒューは顔を上げる

「違うんです。本当は痛くはないんです。嘘をついてすいませんでした。」



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