天を仰ぎ


タッタッタッと一定のリズム感から走るスピードを早める


バーに近づき足を思いっきり踏み切ろうとした

一瞬身体がぐらついた

「美優!!」

綾の声でヒューが振り返る

ミユ様!!


その瞬間足がつまずき意志とは反対に身体がバーへ突進する

ミユはとっさに目を瞑る



ガコンと違和感のある音が耳元で聞こえた


しかし、痛くもかゆくもない


むしろ、優しく包まれて心地よい感覚だった



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